東越城 | 前田三郎四郎和春の居城




東越上 | 前田三郎四郎和春の居城

 

 

名古屋市中川区の東起(ひがしおこし)城は、前田三郎四郎和春の居城と伝わります。

 

 

 

 

 

歴史

 

お城の規模は東西約115m、南北約130mで、荒子城に続いて築城されました。

 

 

城主・前田和春は、天正十二年(1584)の小牧・長久手合戦で秀吉方として参戦。蟹江城の出城である、下市場砦で家康軍に攻められ亡くなったそうです。

 

 

 

 

 

感想

 

東起城跡は、中川区東越町4丁目にある白山社の南と伝わりますが、現在では開発が進み、お城の遺構は残っていないと思いきや!!

 

 

白山社の南にある用水路は、お城の堀の名残とか!意外なところに遺構が残っているものですね。

 

 

 

 

 

東越の地名について

あとお城があった【東越】の地名を調べてみると次の様なエピソードが残っていました。

 

 

今から約600年ほどの昔、つまり戦国時代より前ですね。

 

 

この地は庄内川の川底が非常に高く、大雨になると必ずと言っていいほど洪水になったとか。

 

 

しかし水が引いた後、川沿いには肥沃な土地ができ、米もよく採れたそうです。

 

 

でも雨になったら田んぼも無くなってしまうわけです。

 

 

この事に目を付けた下之一色の村人が、年貢を納めずにこの地で耕作をはじめ、やがて村ができました。

 

 

この村は下之一色から見て、『庄内川の東を起こす』という意味から東越村という名前になりましたとさ。

 

 

・所在地  中川区東越町4丁目

 

・立地  平城

 

・築城時期  天文年間(1532〜55)

 

・築城者  前田三郎四郎和春

 

・主な城主  前田氏

 

・現状  白山社

 

地図

 


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