旧吉良町と一色町の詳細不明のお城跡まとめ




旧吉良町と旧一色町の詳細不明のお城跡まとめ

愛知県西尾市の旧吉良町と旧一色町の詳細不明のお城跡まとめてみました。

 

 

旧吉良町

茶臼山城


【三河国二葉松】には『茶麿山古城』の名前で出てきます。詳細は不明で、城主も複数説があり『大高弾正』・『大蔵弾正』・『松平弥左衛門』などなど…

 

 

茶臼山城は、吉良町大字宮迫樫木〜幸田町大字須美字南山にまたがるお城で、幸田町のお城として計上する資料もあります。

 

 

標高250mの山頂に御嶽社が祀ってあり、そこがお城跡といいますが、お城ではなくもともと神社の遺構という説もあります。

 

 

 

 

 

青木城


青木城の築城は仁治二年(1241)と古く、城主は『大橋貞康』と伝わります。築城当時は付近に老松が群生し、遠くから見ると海中に浮かぶ青い島の様に見えたので、この名前がついたとか。天寿五年(1379)、西尾城主に攻められ落城したとの記録があります。

 

 

かつての青木城はその遺構も残っておらず、現在では吉良町大字上横須賀字青木にある青木集会所となっています。周辺には『御屋敷』・『元屋敷』・『矢場』・『馬場』等の地名が残っており、かつてのお城跡を偲ばせています。

 

 

 

 

 

富田類似遺構


【愛知県中世城館跡調査報告U三河地区】に出てくる類似遺構です。

 

 

堤防の跡との事ですが、付近に『堀ノ内』・『殿海戸』・『代官前』・『西屋敷』等、城館関連地名が多く存在することから、かつて屋敷があった可能性があるとの事。

 

 

大字冨田字西屋敷の宅地内にある土塁状の【土盛】です。地元の方もよく分からないそうで、たしかに推測の範囲内ですが、周辺の地名等から、やはり気になりますよね。今後の研究に期待しましょう。

 

 

 

 

 

旧一色町

対米村屋敷


【一色町誌】によると、城主は『鈴木惣五郎』との事。この人は新田を開発した人物で、現在でも一色町には大字惣五郎という地名が残っています。

 

 

現在の西尾市一色町対米大屋敷にある長寿寺あたりに惣五郎の屋敷があったそうですが、現在は屋敷の遺構らしきものは残っていません。


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