安城市の丈山苑は城跡でした。それが石川丈山屋敷跡です
愛知県安城市の石川丈山屋敷は、石川丈山の館があった場所といわれています。
歴史
漢学者・隷書の第一人者として名高い『石川丈山』の屋敷跡です。
丈山は幼名を『嘉右衛門』といい、天正十一年(1583)この地で産まれました。
石川家はもともと武士で徳川家に仕えており、丈山も各地を転戦して名をあげました。
しかし大阪の陣後、武の道から文の道へと転身、後半生は京都で学者として過ごしました。
感想
丈山の屋敷跡は現在、丈山公園として整備されています。苑内には見事な庭園が広がり、丈山の銅像も建てられていました。
苑内の通路は周囲より低い位置にあり、かつての堀跡という事です。
私の感想ですが、この石川丈山館跡、つまり丈山苑は非常に興味深い場所だと思いました。その理由は、城跡として研究されているかつての武将の館跡が、現在では安城市の有名な観光地になっているからです。
でも丈山苑を訪れるほとんどの人は、この地がかつての城跡だとは思っていないのでしょうね。
ちなみに堀跡が残る散策路は無料ですが、庭園側に行くと100円の入場料が必要です。しかしその中に石川丈山の銅像もあるので、ここは入場料を払ってもチェックする甲斐はあると思います。
苑内は美しい日本庭園が広がります。私が歩いているところが堀跡を使った通路で、周囲より低くなっています。
庭園の中には石川丈山の銅像もあります。
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